中国・西北大事件:なぜ大規模な抗議行動に発展したのか
学生ら深夜まで抗議集会・デモ 中国・西北大寸劇事件(asahi.com)
日本人留学生が下品な寸劇を演じて中国人学生の反発を買ったのがきっかけで、大規模なデモに発展したというお話。下品な寸劇はほめられたものではないし、日本であれば内輪受けしたかもしれないネタでも異文化の地では反発を受けるということを推測する繊細さが欠けていたのも問題だろう。
しかし、不思議に思ったのはこうしたちょっとした事件がなぜ一般市民を巻き込んたデモや抗議集会に発展したり、事件に関係のない日本人留学生が殴られたりする事態にまで発展したのかということ。
このことを考えるうえで、林志行さんの「e戦略の視点2」の記事「寸劇@お馬鹿な日本人留学生(03/11/01(土) 11:58)が印象に残った。
林志行さんの「e戦略の視点2」の記事「寸劇@お馬鹿な日本人留学生(03/11/01(土) 11:58)
でね、馬鹿だなぁと思うのですよ。相手は社会主義国。あっという間に、国際問題、反日感情のデモ、スト、投石。中国政府への不満をこの際とぶつけてくるし、中国政府もガス抜きにちょうど良いと利用する。どこに留学するのかよーく考えないと、日本に居場所がない、中国語も勉強できるからイイやぐらいなんだろうなぁ~。この事態収拾に、おいらが寝不足で稼ぎ、支払った多くの税金使われるんだから、罰金取った方が良い。だいたい、保険かけて行かせるぐらいしないと、日中友好もほど遠いっていうもんだ。
林さんの記事では、この事件が学生や市民の政府に対する不満のはけ口となり、政府もこの事件をガス抜きに利用した、という見方が示されている。そうした不満が西安のある西部地域では強いという事情があるのかもしれない。
もちろんこればかりが理由では決してないのだろうが、市場経済化が進んで豊かさが増し、世界経済で無視し得ないプレイヤーとなってきた中国だが、市民と政府の関係は微妙な部分が残されているということだろうか。中国に対する関心は様々な分野で高まる一方だが、これまでの日中関係についての知識や報道だけでは窺うことのできないこうしたバックグラウンドについても敏感である必要があるのだろう。むろん、それは中国に対してだけではなく、世界の様々な国に対しても同じなのだが。
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