Google・Friendster・星新一の世界(On Off and Beyond)
いつもおもしろくてためになる話題を拙者に紹介してくださるChika WatanabeさんのWeblogより。
なるほどGoogleのM&A戦略は巧みですなあ、ということよりも先に気になったのが出会い系ベンチャーのFriendsterのお話。
Friendsterのポイントは、自分のプロファイルが知り合いの知り合いだけに公開されるところ。Match.comのように不特定多数と出会うのではなく、「友達の友達(のそのまた友達)」だけの閉じたネットワーク。
実際にFriendsterのサイトでtourをみてみたが、なるほど、友達の友達をたどっていけるというわけですな。しかし、閉じたネットワークとはいえ、webに氏名を含むプライベートな情報を載せるのは日本だと抵抗のある人も多いかもしれない。実際、いろいろなweblogをみていると、日本人で氏名や職業を明かしている人は少ないが、アメリカ人だと結構明かしている人がいる。
アメリカ人のカップルというのは、似たような経歴と収入レベルということが多く、玉の輿も逆玉もあまりない。カップル単位で行動することが基本なので、話が合わないと友達の輪に入れないという問題もあるし、まぁ、カップル=究極の友達、というコンセプトがあるので、友達になれないようだとカップルにもなれない、ということもある。クリントン夫妻のようにダンナ=政治家、奥さん=弁護士、みたいなのが普通。付き合っているだけのカップルでも通常はそういう感じ。
これは、あー確かにそうですな。私の留学中の見聞の範囲でも確かにそうだった。究極の友達、という感覚が維持できないとあっという間に別れてしまったりして。それでも私もこの「カップル=究極の友達」という考え方は支持しますが、それ故にあれこれ痛い目にあったりも、、まあ、それはいいとして。
「プリティ・ウーマン」みたいな世界とか、「ダイハード」のマクレーン刑事とその奥さんみたいな関係は決して一般的ではないということですな(別にあこがれもしないか)。
ちなみに、アメリカの出会いサイトは、日本のような合コン友達探しではなく、真剣にパートナーを探そう、というシリアスなものが多い。(以前書いたDiversity and Dating in Silicon Valley をご参照下さい。)
これもまた驚きですなあ。確かにアメリカの新聞にはClassifiedの欄に恋人募集とかそんなのがいっぱい載っているから、その延長線上だと考えればわかりやすい。
もうちょっと敷衍していえば、「カップル=究極の友達」という考え方を突き詰めれば、その出会いの形になどこだわる理由はないのかもしれない。出会いの件数を増やさなければ「究極の友達」に出会う可能性は高まらないわけで、その可能性を効率よく高められるならそんな手段を探さない手はない、ということか。
日本の場合はどうだろうか。パートナー=生活を支えてくれる人、自分を癒してくれる人、自分が癒すことのできる人、友達に自慢できる人、、そのいずれかという感じだと、文字情報だけでは安心できない、まずはあまり深入りしないで話をしてみないとパートナーたり得るかどうかなんてわからない、ということになるのかもしれない。それでwebでできるのはせいぜい合コン友達探しか全くの一度限りの出会いか、ということになる、と。
以上の考察が私のプライベートな行動に反映されるということではないので、余計な邪推はしないように<私を知るお友達の皆さん
でもFriendsterにはsignupしてみようかしらん。
Trackbackありがとうございました。
Friendsterに登録して、いったい私のお友達の輪はどこまで至るのかを見てみたい(怖いものみたさ)気もしますが、超お友達が少ないことが判明したら落ち込みそう。
ちなみに、人のネットワークはポアソン分布じゃなく、ベキ法則に従うんだそうです。って、なんのこっちゃですが、一部に突出して知り合いの多いスーパーハブ的人がいる一方、それ以外の殆どの人はちょこっとしか知り合いしかいないらしいです。。。。ベキベキ
Posted by: chika | October 07, 2003 at 10:10 AM
> chikaさん
うわー、コメント頂き光栄です。勝手にtrackbackさせて頂きありがとうございました。
ポアソン分布については勉強したことありますが、ベキ法則とは、、知らなかったのでググってみたらこんな説明がありました。
http://smallbiz.nikkeibp.co.jp/free/RASHINBAN/20030110/102516/
「ベキ法則の分布にはピークが現れない。小さな度数をもつたくさんの事象と、大きな度数をもつ少数の事象とが共存する」「ベキ法則に従う場合、第1位のハブに、第2、第3のハブが僅差で続き、さらに小さなハブが数十ほどそれに続いて、しまいには無数の小さなノードになるというように、ノードのヒエラルキーはなめらかに移行する」「確率に支配されている系には、ベキ法則はまず現れず、物理学では、ベキ法則が現れるのはたいてい、無秩序から秩序への相転移が起こっている場合であるという」
なるほど、、私の場合はfriendsterでもblogの世界でも無数の小さなノードにしかならないような気がします。ベキ法則は無秩序から秩序への相転移の印なのだとすれば、friendsterでハブに何とかつながって素敵な女性と出会える、というのも過渡期の現象なのかもしれません。
またまた勉強させて頂きました
Posted by: Koichi | October 09, 2003 at 12:44 AM